東京銀杏会新年会参加報告

代表幹事 河野 裕亮(昭53経)

1月25日(月)東京銀杏会新年会が第一ホテル東京にて開催され、辰野副会長と私が参加いたしました。当日は東京大学本部、同窓会連合会役員、各地域同窓会代表だけでなく、各国からの留学生も多数招待されていました。

最後は、現役の応援部のエールでお開きとなりました。



鏡割り(一番右が辰野副会長)


東京大学応援部のエール

 

関西東大会のホームページへ



東京銀杏会新年会参加報告

代表幹事 河野 裕亮(昭53経)
東京銀杏会新年会が、下記の通りに開催されました。関西東大会からは、辰野副会長と私の他、東京銀杏会にも入会された中谷幹事・久武さんが参加されました。
                記
日 時:2014131日(金) 18302030
会 場: 第一ホテル東京 5階 宴会場 「ラ・ローズ 機
(以下、連合会ニュース2月号の記事を引用します。)
 
東京銀杏会新年会には、東京銀杏会会員70名、大学より濱田総長・江川理事他卒業生課・赤門学友会事務局等6名、地域同窓会からは有馬会長の他、関西、当会、鎌倉、神奈川、千葉、埼玉、事務局長の代表9名、留学生14名と100名近くが集まり盛会であった。橋本徹会長の挨拶に続き、濱田総長が挨拶され、任期最後の年になるが、東大を日本のトップから世界のトップにすべく学制改革など最後まで全力で走ると挨拶された。
 
同窓会との関連では、全国に同窓会ができることを期待していること。卒業生には、学生の社会研修への協力、改革を支えるための寄付活動への一層の協力を要請された(耐震強化改修中の安田講堂の椅子の寄付ネーミングのアイディアも紹介された)。
 
有馬会長は、東大の国際評価をあげるのは簡単、外国人教員を30%に増やせば良いと挨拶された。篠沢恭助会長代理の乾杯の挨拶の後、各卓の幹事のリードで自己紹介など懇談が広がった。新年会の華やぐ余興は全日本最高位「仁太郎賞」を三連覇の黒澤博幸さんの心に響く津軽三味線の音を楽しんだ。ステージ上で留学生が紹介され日本語の挨拶に会場が沸いた。
 
関西より入会された久武正明氏を含む新会員も挨拶した。各所で懇談が盛り上がっていたが、そろそろ最後のライスカレーも消えた頃、中締めの挨拶(菊池光興代表幹事)、そして、最後は応援部江崎崇浩主将(伝習館高)・サブ尾形一穂(開成高)による「大空と」、「ただ一つ」の斉唱で会は締められた。










左より辰野副会長・濱田総長・河野・中谷幹事

大阪京大クラブ2013年11月例会 参加報告

代表幹事 日笠 賢(昭55経)
 
掲題会が下記にて開催され、北 修爾会長、白井顧問とともに出席して参りましたので、報告しま
す。
 
 


日 時:2013年11月8日(金) 17:30〜19:30
場 所:(社)中央電気倶楽部3階食堂
講 演:山下 洋 氏 
京都大学 フィールド科学教育研究センター
里域生態系部門 里海生態保全学分野 教授・副センター長



演 題:「森と海の関係〜森から海までの生態学的なつながり」
出席者: 42名(関西東大会からは3名参加)
 
【例会】
高月会長のご挨拶のあと、今回初めて大阪京大クラブの例会に参加をされた関西東大会の北修爾会長が紹介され、そのご挨拶の中で、東大と京大の同窓会が相互に交流することの意義や、継続的にお付き合いいただいている御礼を申し上げるとともに、本日の山下先生の講演についても、大変興味をお持ちのことをお話しされました。

引き続き食事会となり、そのあと講演会が行なわれました。
 
【講演会】
北会長がご挨拶の中でも触れられた「森は海の恋人」を提唱して、牡蠣養殖を営みながら広葉樹の植林活動を続けている畠山重篤氏も、京都大学フィールド科学教育研究センターに講師として現在おられるということからお話が始まりました。

京都大学フィールド科学教育研究センターには、その宮城県の舞根森里海研究所の他にも、大阪京大クラブで今年5月に見学した上賀茂試験地や、瀬戸臨海実験所など、全部で10の研究施設があります。山下洋 教授は、舞鶴水産実験所を拠点に、沿岸域の環境と重要魚類の初期生態や、栽培漁業技術の開発、更には森里海連環学、即ち森林域、里域の構造が沿岸域の海洋環境と生物生産に及ぼす影響の解明、具体的には若狭湾に注ぐ複数の河川、河口域の環境や生物生産構造と河川集水域(里や森林)の構造との関係を解明するためのプロジェクトを推進中とのことです。今回は、現在の日本の森と里と海が実際どのような状態になっているのかということについて、とても興味深いお話をしていただきました。
 
以下に要点を記載します。
・2010年の日本の海面(沿岸・沖合・遠洋)漁業と養殖業の総生産量は、523万トンで、ピーク時(1984年の1261万トン)比では約4割になっており、敗戦後の漁業水域制限のマッカーサーラインが撤廃(1952年)間もない頃の1957年当時の水準にまで落ちている。
 
・この間に養殖は確かに増えてはいるが、沿岸漁業はピーク時(1985年の227万トン)に比べ57%の129万トンになり、埋立てで30,000haの浅海が減少した瀬戸内海の漁獲量はピーク時の38%に、干拓された有明海の漁獲量はピーク時の8%にまで落ち込んでいる。

・日本の沿岸漁業資源が大きく減った要因は、稚魚の育成場である浅海域の人為的な破壊や喪失、環境の劣化が、ボトルネックになっていると考えられる。

・河口や干潟域は、遡河回遊魚であるサケ、降海回遊魚であるウナギ、両側回遊魚であるアユやスズキなどの回遊魚の重要な通り道で、沿岸生物の大半が浅海域に強く依存をするため、浅海域の破壊や喪失、環境悪化は、沿岸漁業資源の減少に直結することになる。

・他方、日本周辺のクロロフィル(葉緑色素)の分布を衛星写真で見ると、アムール川、黄河、長江の河口に多く、この地域に植物プランクトン、栄養が豊富であることがわかる。

・アムール川河口は、陸地でしか生産されない鉄分が、流域の湿地帯を通って豊富に供給されるため、日本で獲れるサンマもこれを栄養にしていると言われている。

・舞鶴水産実験所と芦生研究林を持つ京都大学フィールド科学研究センターでは、由良川流域と若狭湾、丹後海を結んで、森里海の連環に関する様々な調査・研究を行っている。

・川が海へ運ぶものは水だけではなく、有機物や栄養塩(植物の3大栄養素の窒素、リン酸、カリなど)に加えて、土砂や浮泥、更にダイオキシン等の陸域からの有害物質がある。

・昔から「雪が多いほどスズキが多い」と言われるが、春の雪解け水が多いほど、栄養分の植物プランクトンが多くなり、スズキやヒラメの稚魚が主食にするアミが増えることが分かっている。(スズキは、日本の沿岸魚類の中で唯一安定・増加している資源の由。)

・栄養塩はバランスが重要で、最も不足しているもので生産量が決まる「最少律」が働く。

・由良川の河口域は、スズキの稚魚の格好の育成場であるが、夏場には海にアミが少なくなるため、成長の悪い一部のスズキが、栄養素の多い川へ遡上、回遊することが分かった。

・清流には藍藻類や珪藻類が豊富だが、濁った川は「浮泥」に覆われており、植物の発芽阻害や光合成阻害、貝類の幼生の着底阻害や呼吸阻害など、生態系の破壊者になっている。

・日本の河川に「浮泥」が増えているために、サンゴ礁生態系や岩礁・ガラモ場生態系、砂浜・アマモ場生態系が壊されて、アワビ資源やアサリ資源が減少の一途をたどっている。

・「浮泥」の原因の一つは、森林の荒廃、即ち林業の不振で枝打ちなどの森林の管理が出来ず、下層植生が育たないための表土の流出である。

・「浮泥」の原因のもう一つが、ダムの影響である。

・ダムが砂礫を堰き止めて、降水時には「浮泥」のみを排出する結果、河川とその沿岸域は泥化し、更には砂浜海岸がやせ細って、いずれ海も泥化が進む状況になって来ている。

・生態系間の連環の観点から、森里海の保全を通じて、自然景観や生物の育成環境など、水質以外の自然環境の質を改善していく新たな施策が、今、日本に必要になっている。
以上
 
 

東京大学同窓会連合会第4回全国大会 および 赤門学友会第2回代議員会 参加報告

代表幹事 日笠 賢(昭55経)
 
 東京大学同窓会連合会の第4回全国大会が、10月18日(金)の夕刻、東京大学発祥の地である神田錦町の学士会館で、また赤門学友会の第2回代議員会が、東京大学第12回ホームカミングデイ当日の10月19日(土)午前、赤門に隣接する伊藤国際学術研究センターで、それぞれ下記の通り開催され、関西東大会を代表して、北 修爾 会長とともに参加して来ましたので報告します。
 

【東京大学同窓会連合会 第4回 全国大会】
 

日 時: 2013年10月18日(金) 16:00〜20:30

場 所: 千代田区神田錦町3丁目28番 学士会館201号室
(今年ブームとなったテレビドラマ「半沢直樹」で、大和田常務が半沢に土下座するあのクライマックスシーンを撮った取締役会会議室は、この学士会館の202号室と使ったそうです。)

参加者: 地域同窓会等会員21団体60名(関西東大会からは今回2名が参加)
     赤門市長会パネル討論会6名、総長他来賓6名、同窓会連合会6名
     ほか
[概要]
 

第吃堯ヾ霙換岷蕕肇僖優螢好箸旅岷蕁△よびパネル討論会 16:00〜18:00
テーマ :「地方の時代〜地方における東大卒業生の役割」
基調講演:西尾 勝 東京大学名誉教授 第30次地方制度調査会会長
講演及びパネリスト:本年結成された赤門市長会メンバーより
 / 民夫 長岡市長(=全国市長会 会長) ◆\伉展治 北本市長
 倉田哲郎 箕面市長  ぁ\ 房穂 明石市長 の4人の現役市長
コーディネーター:江川雅子 東京大学 理事 卒業生室長
 
 基調講演で、日本では嘗て急激な工業化、都市化、人口増、都市圏集中により引き起こされてきた行政サービスの供給不足としての都市問題が、これからは高齢化、少子化、人口減が世界史上に類例のないテンポで進むことで引き起こされる行政サービスの維持・持続の問題になるとの指摘がありました。

 日本の人口は、1900年当時約4000万人、1950年に約8000万人、2010年には約1億2000万人ありましたが、これから30年余の間に2000万人以上が減少する、即ち毎年平均で約70万人ずつ減少するという予測になっています。
地方では、高齢者の単身世帯、二人世帯がまばらに存在する中、過疎地域の市町村が、漏れなく行政サービスを提供することは困難になる状況です。「平成の市町村合併」の嵐は、このことが背景にありますが、中途半端に幕引きをされ、「中心市」と周辺町村との広域連携強化についても不安を残しています。

 更にこれからの大きな問題は、高度成長期に急速に発展した大都市圏の「郊外市」が直面する二つの課題です。一つは、「郊外市」の人口の高齢化がこれから本格化し、介護サービスや生活保護等の高齢者向け行政サービス費用が急増期を迎えること、もう一つは、昭和30年代以降に急速に住宅地化したための水道管敷設、道路舗装、学校増設等の社会資本が老朽化して、一斉に更新する時期を迎えることです。このことから、これらの「郊外市」が、合併か広域連携かいずれかの道を模索、検討することになるだろうとの指摘でした。

 今年結成された赤門市長会は、6月4日時点で43名の会員があり、この中には今回の討論会に出られた泉 房穂 明石市長、倉田哲郎 箕面市長に加え、関西の会員では、宮本和宏 守山市長、藤原保幸 伊丹市長、山下 真 生駒市長、大橋建一 和歌山市長の全部で6名の現役市長がおられます。

 基調講演に続き、4人の市長から各市の特徴や市長になった動機、活動の様子、苦労話などが紹介され、パネルディスカッションでは、東大や東大生に対して期待することが議論されました。「東大卒の肩書は、選挙には有利にも不利にも働く。」「東大生の優秀さを堂々と活かすことが大事である。」「朝5時から農家を回った経験で、真のエリートには他人の言うことを聴き取る能力が必要だ。」などの発言は、特に印象に残りました。
泉明石市長からは、「関西東大会に入っていることで、人と人の繋がりが大切だということを実感している。」との発言もありました。
 
 



 


 
 
 この後18時15分より、有馬朗人 同窓会連合会会長、濱田純一 東大総長をお迎えし、参加者全員が収まっての記念写真撮影がありました。
 


 
 
第局堯〆親会 18:30〜20:30

大会に続いて、同じ会場で懇親会となりました。有馬会長、濱田総長、パネリスト代表の森 市長、学士会の渡辺幸重事務局長の挨拶があり、今回が初参加の秋田銀杏会の小間会長(11 月設立予定)、島根赤門会の火原彰秀氏(9 月設立)、周南東大会の島津幸男氏、沖縄赤門会の上原昭会長が紹介された後、東京銀杏会の橋本 徹会長が乾杯の音頭を取られ、懇談となりました。余興として、東京銀杏会の瓜生田和孝氏が、自ら作曲の「たたかい野に」を大学基金の上別府 潔氏のギター伴奏で歌われ、更には、小林博重石川銀杏会会員・鉄声会幹事長のエールとリードで「ただひとつ」を参加者全員が肩を組みながら歌い、非常に盛り上がりました。
中締めは、わが関西東大会の北 修爾 会長がされ、来年は10 月17 日(金)に開催予定の旨が告げられて、お開きとなりました。
  

 

 
【赤門学友会 第2回 代議員会】
日 時: 2013年10月19日(土) 10:45〜11:45
場 所: 伊藤国際学術研究センター 地下2階伊藤謝恩ホール
参加者: 団体代表/代議員58名、赤門学友会・大学役員等27名
(関西東大会からは今回、北会長とともに2名で参加)
 

[概要]
 まず、赤門学友会の張 富士夫 会長が挨拶に立たれ、赤門学友会の登録団体数は現在230団体を上回り(=在外36団体を含む236団体)、登録者数は11万人(=東京大学の推定存命卒業生20万人の内の約55%)、TFTの登録者は2万5千人超になったとのお話がありました。
続いて濱田総長から、平成27年度に導入する4学期制は、秋入学を諦めたのではなく、むしろ秋入学移行に向けた海外の学事歴と合わせるためのステップで、着任以来進めて来た「森を動かす」という種々の教育改革、教員の意識改革は、着実に前進しており、また卒業生との絆を今後とも強化し、一層大事にしていく旨を力強く語られました。
 

 更に、江川理事からは、赤門学友会の活動報告、活動方針や東京大学の卒業生施策についてのお話と、神澤事務局長からの会員増強の依頼などがあり、その後の質疑応答の中で、大学の前田理事・副学長からは、「東大基金の運用資金は、欧米の大学に比べると今は大変見劣りするが、地域同窓会の第一義は卒業生の親睦で、その力が寄付に繋がるようになれば良い」旨の発言などがありました。
 
【ホームカミングデイ 特別フォーラム…大学主催】
 そのまま引き続き同じ会場で行なわれた第12回東京大学ホームカミングデイの特別フォーラムにも、北会長や、地域同窓会の役員方とともに臨みました。
 

 開式の辞のあと濱田総長が挨拶に立たれ、6年の任期も残り1年半になったが、東京大学の行動シナリオである「FOREST2015」は着実に進んでおり、安田講堂が耐震工事中にもかかわらず今回の会場となった伊藤謝恩ホールが寄付で完成していること、本郷の総合図書館前庭の地下書庫も着工するなど駒場を含めて新たな建物の整備が順次されつつあること、卒業生ネットワーク強化については全国各都道府県に加えてチリやブラジルにも同窓会が出来ること、秋入学を諦めず4学期制を導入すること、更には教育改革の一環として東大が推薦入学を検討することで入試制度が大きく変わる可能性のあること、東大の学生たちが東日本大震災の復興支援で経験したような、精神的・人間的に逞しく鍛えられる機会を今後は各地域同窓会にも頼みたいことなどを、熱く語られました。
 

 続いて、赤門学友会を代表して、張 富士夫会長(トヨタ自動車名誉会長)が、東京大学の在学生、教職員、同窓生を含めたグレイターコミュニティとしての組織である赤門学友会で、新たな会員として赤門市長会が設立されたことなど、会員数の増加と活動成果を紹介されながら、ご挨拶されました。
その後、特別フォーラムとなりました。テーマは、「未知の領域に挑む」でした。テレビのコメンテーターとしてもご活躍中の東京大学大学院法学政治学研究科の藤原帰一教授をモデレーターに、パネリストとして東京大学素粒子物理国際研究センターの田中純一准教授(今年のノーベル物理学賞の受賞対象となった「ヒッグス粒子」発見時の実験解析の責任者)と東京大学大学院医学系研究科の上田泰己教授(体内時計等の生命システムの「時間」や眠りの仕組みを研究)が登壇され、最先端技術分野で世界的に活躍する物理学者と生命科学者とが、自らの研究の成果と研究を進める上で何を考えどのような気持ちで臨んでいるのかを語り、しばしば爆笑もありの大変楽しい講演とパネルトークでした。
 

 素粒子物理学の世界では、17個あるはずの粒子のうちで最後になったヒッグス粒子の発見により、「標準理論」は完成した(17個の素粒子の内の12個は物質を構成する粒子、4個が力を媒介する粒子で、最後のヒッグス粒子は場を提供するような「入れ物」のための粒子)ものの、次には暗黒物質などに係るような、「標準理論を超えた新しい物理」への挑戦が始まると思われるということや、「生命の時間」には、成長・賢くなること・有限の命のように「移りゆく時間」と、地球の公転、自転、四季の中で「繰り返す時間」があるが、この繰り返す時間に対応して脳の奥深くに時計遺伝子に起因する体内時計、体内カレンダーがあってホルモンの分泌等に係っており、その狂いが病(例えば不眠症、うつ、認知症、登校拒否等)の原因にもなることなど、知的な刺激をたっぷり受けることが出来ました。
 

 なお、それぞれ先生方の研究領域、研究内容などに関しては、次の東京大学のホームページをご覧ください。動画を交えて判りやすいものになっています。
⇒ http://hcd2013.todai-alumni.jp/event/forum.html
 
【その他】
 その後は参加者それぞれに、ホームカミングデイのイベントに参加することになりました。私は、北会長とともに、卒業した経済学部の行事である東京大学経友会総会と、吉川 洋教授の「日本経済の現状と課題」と題した講演会を聴講しました。吉川先生のお話は、今の日本で見られる様々な社会的現象を歴史的データや統計グラフで解き明かすもので、生活実感からも腑に落ちるところの多いものでした。日本のデフレーションは名目賃金が上がらない影響が大きいこと、円安はアベノミクスの効果ではなく原発が止まり化石燃料の輸入が増えて貿易収支が大幅赤字になっているためであること、今の社会保障制度を維持するには日本の消費税率は他の先進国に比べても低すぎること、人口とGDPは無関係で人口減少の下でも経済成長は可能であること、バブル崩壊後の日本は余りにコストカットに傾注し過ぎており、新しい需要と経済成長のためにはプロダクトイノベーションが鍵になることなど、マスコミの影響で日ごろ混乱しがちな当たり前のことを、改めて納得したり、整理したりできるものでした。
 

 経済学部長には、3月まで日本銀行の副総裁であった西村翩Ю萓犬就かれて、吉川先生の講演の裏方を自ら務めながら動き回られるなど、東京大学の経済学部も少し変わりつつあるのかなと、嬉しく感じられる時間でした。
 

ほかにも、さつき会の講演会である内田麻理香氏の「家事を楽しむ科学の視点!意外なサイエンスの活かし方」や、古川元久氏がキーノートスピーチをしてのワールドカフェ「改めて、国家戦略とは何か、考える」、日本を代表する国際派ビジネスマンの八城政基氏がキーノートスピーチをされた英語によるワールドカフェ・スタイルでのインターナショナル・アラムナイ・フォーラム「日本の経営はなぜ本質的にグローバルになれないのか? 我々にできることとは?」など、各種の魅力的なイベントが行なわれていました。
 
 
夕方には、ホームカミングデイに定着して来た感じの『卒業30周年学年会』や『卒業20周年学年会』、昨年から始まった『卒業40周年学年会』、今年から更に『卒業35周年学年会』、『卒業45周年学年会』、『卒業50周年学年会』も加わり、東京大学が会場を提供する卒業生のための催しが一層充実していて、ホームカミングデイがますます活況になってくる印象を持ちました。
 以上

大阪京大クラブ3月例会出席報告

代表幹事 河野 裕亮(昭53経)




大阪京大クラブの平成25年3月例会(3月8日(金)17:30 大阪中央電気倶楽部3F食堂)に参加しました。
都合により、遅れて18:00に到着しましたが、会食中であり、講演会の開始には間に合いました。

講演は、京都大学大学院工学研究科 都市社会工学専攻ロジスティクスシステム工学 教授の谷口栄一先生による「効率性と環境負荷低減を両立させる都市物流システム」でした。

冒頭、土木技術の先駆者で、パナマ運河の建設に携わった唯一の日本人で、信濃川の大津分水路の改修工事を指揮した 青山 士(あおやま あきら)氏に触れられ、大津分水路の記念碑に記載されている言葉

表面「萬象ニ天意ヲ覚ル者ハ幸ナリ」、
裏面「人類ノ為メ國ノ為メ」

これこそが、土木の精神であると紹介されました。
講演は下記の内容で進みました。

1.物流とロジスティクス、サプライチェーン
 物流が「物資を物理的に移動する過程」のことを言うのに対し、ロジスティクスは、「顧客の要求に適合するための、物とサービスと情報の効率的かつ効果的な流れと保管を計画・実行・管理する一連の過程」のことである。
ロジスティクスを達成するには、関連する企業間の連携が不可欠であり、サプライチェーンを通じたロジスティクスの展開が、強く求められる。

2.ロジスティクスの効率性と環境負荷低減
 従来、都市部における交通問題の深刻化により、ロジスティクスと環境負荷低減は、相反するものと考えられていたが、市場経済の枠組みの中で、高度情報システムを活用して、環境負荷も考慮し、全体としてロジスティクスを最適化するシティロジスティクスの概念がうまれた。シティロジスティクスによって、効率化と環境負荷低減を両立させる都市物流システムを構築することが可能である。

3.シティロジスティクス施策
 横浜元町の共同配送システムやパリのトラック路上駐車規制、ロンドンの優良物流
事業者認定制度など各地で様々なシティロジスティクスの取組がなされている。
ICTやITSなどの技術革新、企業経営者の意識の変化、公民連携が効率的かつ環境に優しい都市物流システムを促進している。



4.施策の評価のためのモデル化
モデル化によってシティロジスティクスの施策の評価を行うことができる。

5.結論
最後に、「このようなシステムが21世紀における国民の安心安全、快適な活動や生活を支えている。」との結論で、講演を修了されました。
講演は、パワーポイントで、写真や図表を駆使された、非常にわかりやすいものでした。

 講演修了で、お開きとなりましたので、役員の方に、遅刻のお詫びかたがたご挨拶をして退席いたしました。
尚、大森 經徳 氏より 北東アジア研究叢書「激動するアジアを往く 〜中国リスクの分散先を求めて〜」を1冊いただきました。この本には、「平成24年度ミャンマー・バングラディシュ視察交流研修団」に参加された、白井さんの報告も掲載されています。

以上


第3回 東京大学同窓会連合会全国大会 参加報告

代表幹事 日笠 賢(昭55経


東京大学同窓会連合会の設立15周年記念となる今年の全国大会(第3回)は、東京大学第11回ホームカミングデイ前日の10月19日(金)夕方から、赤門の南隣に出来上がった伊藤国際学術研究センター(※)で、下記の通り開催されましたので報告します。

※伊藤国際学術研究センターは、赤門の傍にあった懐かしき学士会分館跡に、伊藤雅俊氏(株式会社セブン&アイ・ホールディングス名誉会長)と伊藤伸子氏(同夫人)のお二人のご寄附により、東京大学が今年2012年の4月に竣工した新しい立派な建物です。
地下2階には500名収容の素晴らしい伊藤謝恩ホールがあり、1階には椿山荘が運営するカフェやレストランも入っています。本郷に行かれる機会があれば、是非一度お立ち寄りになられると良いと思います。
参考URL;http://www.u-tokyo.ac.jp/ext01/iirc/about.html 



日 時: 2012年10月19日(金) 17:00〜20:30
場 所: 全国大会;東京大学伊藤国際学術研究センター地下2階 伊藤謝恩ホール
懇親会 ;東京大学伊藤国際学術研究センター地下2階 多目的スペース
参加者: 地域同窓会26団体73名(関西東大会としては今回5名が参加)
 
 
【概要】
今回の全国大会では、北海道から鹿児島まで、設立準備中の島根東大会や連合会未加入の広島赤門クラブ、滋賀銀杏会を含め26の同窓会の73名、大学側から濱田総長、江川理事など8名の方々、総計では81名が一堂に会しました。我々の関西東大会からは、北会長、辰野副会長に加えて、日笠代表幹事、中谷幹事、久武幹事の5名が出席しました。
 
 
【全国大会】
連合会の長崎事務局長の司会で岡崎一夫代表幹事が開会を宣言し、今年新たに就任された有馬朗人会長のご挨拶があり、次に参加者全員の名前が呼ばれ、ひとりずつ立ち上がって紹介されました。更に新規設立、設立準備中、連合会未加入等の広島、島根、鳥取、滋賀、石川、長野松本の各同窓会代表は舞台壇上に上がり、それぞれ現状報告をされました。

引き続き、江川雅子東京大学理事から「グローバル人材育成と東京大学の国際化」というテーマで約40分講演がありました。

この中で、グローバル時代に求められるものとして、]斥的思考、異文化力(文化の違いを意識しないで、どこへ行ってもリラックスしていられる力)、6い個人(自分で考える力を身につけた人、What do you think? に答えられる人)、ぅ灰潺絅縫院璽轡腑麈塾蓮Broken Englishで構わないから、相手と繋がる力)、ド広い教養(英語力よりも話の中身のある人)、Book Smart(受験勉強でのテストの点数が高い人)ではなく、Street Smart(ボランティアなど幅広い社会経験をして、社会でうまくやっていく力や、対人能力、判断力、柔軟性のある人)の6つを挙げられました。

そして、東京大学の国際化の現状(これが遅れているために、世界の大学ランキングでは苦戦をしていること)や、関心の高い秋入学などのテーマについてご説明いただきました。

更に、東大と卒業生の間が「Win-Winの関係」になるようにしたいということで、卒業生への期待として、「FOREST2015」行動シナリオの実行に力を貸して欲しい、具体的には、|亙、理系、女子学生を増やすことへの協力支援、学生交流を推進するための奨学金、インターンシップ、ボランティアなどの体験活動の支援、の嘘慇犬了抉隋↓ノ嘘慇犬隆誘、ιの広い募金活動(喫緊の課題は本郷の総合図書館で、現図書館前広場の地下に日本最大規模の自動化書庫と学生の自主的な研究や知識の交換を支援する全学スペースを建設し、災害などの非常時には一時的な避難場所として活用することを計画。)というお話がありました。

最後に、参加者全員が収まっての記念写真の撮影がありました。
 
 
【懇親会】
大会に続いて伊藤謝恩ホール隣接の多目的スペースで懇親会となりました。濱田純一総長もお越しになり、椿山荘の提供する食事を取りながら立食形式で、同窓会同士の情報交換のまたとない機会になりました。
 
 
【10月20日(土)ホームカミングデイ 特別フォーラム;安田講堂…大学主催】
翌日は、安田講堂で行なわれた第11回東京大学ホームカミングデイの特別フォーラムに、多くの地域同窓会の役員方と一緒に臨みました。テーマは、「グローバル化する世界で学ぶ、働く、生きる」でした。

開式の辞のあと、濱田純一総長がご挨拶に立たれ、昨年来大変話題になっている秋入学への思い、「タフな東大生」を育てるための「FOREST2015」行動シナリオの実行の必要性、卒業生ネットワークの強化等について、熱く語られました。続いて赤門学友会を代表して、大塚陸毅副会長(JR東日本相談役)が、東大の在学生、教職員、同窓生を含むグレイターコミュニティとしての東京大学の組織である赤門学友会の登録団体が200を超えたこと、TFT個人登録・メルマガ配信の増強など、活動成果を踏まえながらご挨拶されました。


その後、特別フォーラムとなりました。10月7日に行なった関西東大会創立25周年記念総会での講演が大好評を博した東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構教授の村山 斉先生と、テレビのクイズ番組やコメンテーターで出演している文学者のロバート・キャンベル教授が登壇され、江川雅子理事をモデレーターとして、「グローバル化した世界」の視点からパネルトークを行ないました。

ダークマター理論でアメリカを中心に活躍中の宇宙科学者で、今もUCバークレーの教授を兼務し、ご家族もアメリカにおられるという日本人の村山先生と、UCバークレー卒業で江戸中期以降の日本文学や芸術、思想と幅広い分野を専攻し、日本のテレビのクイズ番組やコメンテーターとして出演するアメリカ人のロバート・キャンベル教授という異色の組み合わせ、まさにグローバルを体現しながら活躍されているおふたりが、言葉の壁で悩み、カルチャーショックや孤独感に襲われた経験も含めて、会場を沸かせながらユーモアたっぷりに語り合う大変楽しい時間でした。
「アメリカでは生徒の成績ではなく、先生の評価・成績表が張り出される」ということや、「1分以内でこいつの話は面白くないと思われたら切り捨てられる」エレベータピッチの話、「一方的にしゃべる講義のような話は、何度も何度もかなり練習する」、「食事をする時の英会話の話題が急に飛ぶ大変さ」、「ポイントにどうジョークを入れていくか」など、村山先生のお話に、驚いたり、頷いたり、感心したりして、思わず引き込まれていました。

また、アメリカの銀行のキャッシュカードが日本の銀行では使えず、コンビニでは使えるという話や、外国人教員・留学生が家を借りるのに日本では苦労がある(貸したがらない大家が多い)という指摘など、国際化における身近な問題点などにも気づかされました。
 
「困った経験を多くすることで、次のコミュニケーションのとり方に気づく」という村山先生の言葉や、「外国で、他者の中に自分を置いて外のルールを経験し、戸惑ったり、躓いたり、揉まれることが必要」というキャンベル教授の言葉を、同じ教育現場で仕事する者として、こどもたちに伝えてあげたいと思いました。

 
【その他】
その後は、参加者がそれぞれにホームカミングデイイベントに参加することになりました。私は、卒業した経済学部の行事である東京大学経友会総会と、引続き行なわれた「21世紀前半の世界はどこに向かうのか」と題した、石見徹教授の講演会を聴講しました。

ほかにも、「さつき会」の講演会(テレビでお馴染みの住田裕子弁護士の「すてきな人生の選び方〜行列相談の窓口から」)など、各種の魅力的なイベントが行なわれていました。
夕方には、ホームカミングデイに定着して来た『卒業30周年学年会』や、『卒業20周年学年会』、『卒業40周年学年会』、東大が会場を提供してのクラブやクラスの同窓会など、卒業生による卒業生のための催しも行なわれ、好天の空の下、ホームカミングデイ自体が年々工夫を凝らされて活況になっている印象を持ちました。

尚、来年のホームカミングデイは10月19日(土)に開催の予定だそうです。
関西東大会会員の皆様も、一度ご参加されることをお薦めします。
 





大阪京大クラブ 平成24年10月 第9回懇話会 参加報告

代表幹事 日笠 賢(昭55経)




掲題会が下記の要領にて開催され、参加して来ましたので報告します。






日 時:2012年10月10日(水)17:30〜19:30

場 所:(社)中央電気倶楽部3階食堂

講 演:五百旗頭 真(いおきべ まこと)氏(熊本県立大学理事長、公益財団法人 ひょうご震災記念21世紀研究機構 理事長)


演 題:「大震災とその復興」

出席者:52名

【懇話会】
9月の総会で新たに就任された高月 清会長(元北野病院長)から、10月8日に伝えられた京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授に対する2012年ノーベル生理学・医学賞授与へのお祝いメッセージと、2010年7月に山中伸弥先生が大阪京大クラブで講演会をされた折の思い出(この時は関西東大会から日笠を含めて8名が参加)などのお話がありました。
http://blog.kansaitodaikai.main.jp/?eid=1395325

また、司会者から11月10日(土)に予定されている第7回京都大学ホームカミングデイ(講演会はジャーナリストの鳥越俊太郎氏の予定)への参加要請などが伝えられました。

【講演会: 五百旗頭 真 氏】
五百旗頭 真氏は、1943年生まれで1967年に京都大学法学部卒、神戸大学名誉教授です。現在は公立大学法人熊本県立大学理事長、公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 理事長をされていますが、2007年には防衛大学校長、2011年4月からは東日本大震災復興構想会議の議長、また2012年2月には創設された復興推進委員会委員長を務められたので、そのお姿はマスコミ等を通じて大変よく知られている方です。

ご専門分野は「日本政治外交史、政策過程論、日米関係論」ということですが、今回のご講演では「大震災とその復興」と題して、昨年起きた東日本大震災について、関東大震災や阪神・淡路大震災との比較や特徴、更には今後の課題等を様々な角度からお話されました。
要点としては、(・・・私なりの解釈をしていますので、誤解があればお許しください。)

〈この列島の住人の伝統的な生き方〉
・西欧文明の様に石の家で自然を遮断して生きるのと異なり、この列島に住む日本人は、自然と共生して豊かな恵みの中で生きるという生き方をして来た。台風一過、津波一過という言葉があるように、時に暴虐な大自然に対して、首をすくめてやり過ごし、同じ所に同じ家を再建して、次にやられるまでは自然の恵みを充分受けるという生き方をして来た。

・その中にあって、砂丘プラス貞山堀(伊達政宗が仙台開府のときに始めたといわれる)など治山治水の伝統が引き継がれてきた。(但し、この貞山堀については、東日本大震災による大津波では正面を防ぐ機能を果たしたものの、近隣の住宅開発が進んだことで横から津波を受けることになり、折角の先人の知恵も虚しく、大きな被害を受けることになった。)
〈東日本大震災とその復興の特徴〉・・・五百旗頭先生にいただいた下記の資料をご参照

・震度7の栗原市では死者は無く、上下10本が走行していた新幹線は安全に停止しており、これらの点では、大地震は強いことを示した。

・他方、大津波に対しては弱さを見せたが、それでも20万人以上亡くなったスマトラ地震に比べて死者が2万人弱であったことは、ソフト面で「津波テンデンコ」等の教育の効果があったといえる。(明治28年の三陸津波では、児童生徒は数千人が亡くなった。)

・東日本大震災では職を失う人が多くいて、それが人口減少へ繋がっており、神戸のように大企業が雇用については継続をできた阪神淡路大震災との違いになっている。


大阪京大クラブ合同 京町屋見学会(座談会・見学会)参加報告

代表幹事 日笠 賢(昭55経)



今年も大阪京大クラブの並木理事様からお誘いいただき、『祇園祭』の『宵山』(7月16日)の日に、大阪京大クラブ会員で、京町屋友の会の会長でもある松村篤之介様のお宅に伺い、今に残る貴重な京町屋のお邸を見学させていただきました。

大阪京大クラブからは、今年はご家族連れの方を含めて全部で7名が、関西東大会からは菊池前代表幹事に加えて日笠が家族同伴して3名で参加しました。



【京町屋と松村邸】
 


「浄妙山」 右手家屋が松村邸



松村邸 1階奥のお庭

松村邸は、祇園祭で現在32基ある山鉾のひとつ『浄妙山』の山町である骨屋町にあり、明治41年から3年の歳月をかけて造られた建物です。普請当時から世間の注目を集めていたと言われるような大変立派なお邸ですが、事情があって戦後に売りに出された折に、松村様のお父様が購入され、大がかりな修理をしたうえで、松村様が今もお住まいとしてお使いになられています。元々呉服白生地問屋だったそうで、表通りに面して店を構え、奥に平行して居室があり、「表屋造り」という京町屋の代表的な造りになっています。


 
松村邸 1階表側のお庭



松村邸 2階「浄妙山」の屏風と掛け軸


松村邸はその「表屋造り」でも特に大きなお邸で、土間の台所である「走り庭」が今も使われており、綺麗に手入れされた坪庭からは「よし障子」や「御簾」を通してさわやかに風が吹き抜けます。敷物として80年間使い込まれた飴色の「網代」や「籐莚」は足元を涼しく冷やし、築後100年を超える建物に良く馴染んで、日本の伝統的な住まいの見事な調和と、その美しさを堪能させていただきました。



 
松村邸 2階客間「浄妙山」の掛け軸とお花




松村邸2階 お茶室「山鉾巡行」の掛け軸とお花


1階奥のお部屋で松村様から祇園祭や京町屋の楽しいお話を伺った後、ご案内いただいた2階では、お茶室や客間を見学させていただきました。昔は京都で賓客を接待する場合に、一番大切なお客様は自宅でもてなすのが常であったそうです。そういうことから京都では独特の仕出し文化が発達したようです。松村様のお邸でも、かつてはお父様がよく2階で舞妓さんを呼んだりして接待をされていたそうで、今でも20客以上お膳の用意があるそうです。お茶室、客間などの床の間などには、さりげなく季節のお花や掛け軸が掛けてあり、四季のある日本で季節を織り込んで住む素晴らしさを改めて発見させていただけたように思います。夏姿のしつらえにするために、6月初めと9月の終わりに行なわれる模様替えは、大変な重労働の様で、今はボランティアにお手伝いをお願いして行なわれているとのお話です。京町屋の住まいの維持自体が大変なコストのかかるものだと思いますが、この素晴らしい日本の伝統美を、永く保存していただきたいと心から感じました。


 

松村邸 2階客間で松村様からお話を伺う




東山の風景を模した欄間や燕子花図屏風など


松村邸を辞す際、松村様より縁起物として、「浄妙山」の厄除粽(やくよけちまき)=玄関等の出入口の上に飾れば災難が入ってこないという言い伝えがある=や、宇治川の合戦での筒井浄妙と一来法師の先陣争いを描いた鈴木松年筆「宇治川先陣争屏風図」(浄妙山保存会所蔵)を写した団扇など、祇園祭の記念となる嬉しいお土産をいただき、それぞれ感激のうちに宵山で賑わう山鉾町に繰り出しました。

以上





関西東大会のホームページへ



大阪京大クラブ 2012年3月例会 参加報告

幹事 日笠 賢(昭55経)

掲題会に参加して来ましたので、下記に報告します。


日 時:2012年3月9日(金) 17:30〜19:30
場 所:(社)中央電気倶楽部3階食堂
講 演:坪山 直生 氏 京都大学 医学部 人間健康科学科 教授



演 題:「高齢者の転倒予防」
出席者: 62名(関西東大会からは1名参加) 

【懇話会】
鈴木会長から今回の講師の坪山直生先生の紹介などがあり、司会者から本年5月10日(木)に予定されている京都大学原子炉実験所(大阪府泉南郡熊取町)での見学例会の勧誘ほかのお話があった後、食事会と講演会に移りました。

【講演会内容】
坪山直生先生は、1955年に京都でお生まれで、1980年京都大学医学部を卒業されています。お父様とお義父様に加えて、二人のお子様も皆京都大学で学ばれたということで、まさに京大一家です。ご研究されているテーマは、高齢者の運動機能や高齢者の骨折予防などで、今回は、「高齢者の転倒予防」と題して、ユーモアを交えながら大変分かり易いお話をしていただきました。以下要点のみ記載します。

【転びたくない!】
・まずは転ぶと痛いし、格好悪いし、怪我すると大変やし。
・高齢者はベッドのような低いところから落ちただけでも、大腿骨近位部骨折など、若い人には起きないような大変な骨折になることがある。
・高齢者では『転倒→骨折→寝たきり→介護』という悪循環や、転倒経験のある人がその後歩くことに対して恐怖感や不安感を持って歩こうとしなくなる『転倒後症候群』状態になり、最終的に寝たきりへと繋がってしまうことになりがちである。
・寝たきりになると、認知症など様々な合併症を併発しやすくなる。

【どんな人が転び易いか?】
・視力の悪化(白内障)によるものや、認知症、睡眠薬等の薬の影響など、様々な要因は考えられるが、最大のものは、運動機能そのものの低下によるものである。
・下肢筋肉の低下、バランス機能の低下、歩行能力の低下により、転びやすくなる。

【7つのロコチェック Locomotion Check】
(ロコモとは、運動器症候群=ロコモティブシンドロームの略で、「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になることを言い、「メタボ」や「認知症」と並んで、「健康寿命の短縮」、「ねたきりや要介護状態」の3大要因のひとつになっている。)
次の7つの項目のうちで、ひとつでも当てはまれば、ロコモであることが疑われる。
(匍嗄ちで靴下がはけない(動作をしながらのバランス能力)。
家の中でつまずいたり滑ったりする(下腿筋力低下や脊髄症による下肢の痙性)。
3段を上るのに手すりが必要である(膝などの関節痛や片脚での自重支持筋力)。
げC琶眛擦鮴朕号で渡りきれない(歩行速度が、秒速1mあれば渡れる)。
ィ隠喫くらい続けて歩けない(1kmくらいを想定)。
Γ横襭臘度の買い物(1ℓの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難である。
Р箸涼罎里笋篏鼎せ纏(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である。

【どうやって予防するか?】
・運動療法は、効果的である。
(1)ロコモーショントレーニング¬=転倒予防、骨折予防などのために行う。
.蹈灰肇譴修裡院С眼片足立ち訓練(ダイナミックフラミンゴ療法)
▲蹈灰肇譴修裡押Д好ワット(股関節の運動;ロコモン体操)
その他のロコトレ:ストレッチ、関節の曲げ伸ばし、ラジオ体操、ウォーキングなど。
(2)筋力トレーニング
(3)バランストレーニング
(4)筋力トレーニングとバランストレーニングの複合トレーニング
(5)辛うじて立って歩ける高齢者が自分で出来ること
 ,手玉移動運動
 ▲織ルギャザー運動
 かかと、つま先挙げ運動
(6)注意を上手く分散できる人は転びにくいが、一つのことだけしか出来ないと転び易い。
(7)続けるためには、楽しさや、程好さが必要。
(8)難しく考えないで、楽しく出来ることを、少しだけでも始めることが大切。
(9)ウォーキングは、大変効果的である

以上



大阪京大クラブ2012年5月見学例会(講演会・見学会・懇親会)参加報告

幹事 日笠 賢(昭55経)


掲題会が下記の要領にて開催され、久武幹事とともに出席して参りましたので報告します。



日 時:2012年5月10日(土) 13:00 〜 18:00
場 所:京都大学原子炉実験所(大阪府泉南郡熊取町)及びベストウエスタンホテル関西エアポート

日 程:
●13:00〜13:30 例  会
●13:30〜14:30 講 演 会
 々峪奸У都大学原子炉実験所 教授 中島 健 氏
  演題:研究用原子炉KURの概要
 講師:京都大学原子炉実験所 教授 小野 公二 氏
  演題:がんのホウ素中性子捕捉療法

森山 裕丈 所長

●14:30〜16:00  原子炉実験所施設見学
●16:00〜16:20  ベストウエスタンホテル関西エアポートへ移動
●16:30〜18:00 懇 親 会(ベストウエスタンホテル関西エアポート 2F宴会場)
出席者:76名(関西東大会からは2名が参加)

【進行】
鈴木会長のご挨拶の後、森山裕丈所長から、京都大学が京都を離れて大阪の熊取町に持つ原子炉実験所は、全国の大学の共同利用研究所として京都大学に附置されていることや、研究用原子炉(KUR)などの施設を共同利用研究用に供しつつ、核エネルギーと放射線の利用(原子力基礎科学から粒子線物質科学や放射線生命医科学)に関する研究教育活動を進めていることなど、この施設の存在意義についてのお話を聞きました。
続いて中島 健教授から「研究用原子炉KURの概要」、次に、小野公二教授から「がんのホウ素中性子捕捉療法」の講演会があり、7つの班に別れて、原子炉実験所の施設(研究用原子炉(KUR)、固定磁場強集束型(FFAG)加速器、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用加速器)を見学しました。各班の案内担当者からは、施設や設備の説明にとどまらず、今まさにホットな原子力のことについて、基礎的な疑問に対しても丁寧な解説があり、あちこちで質問の輪が広がっていました。このような機会が無ければ決して知りえないような原子力研究の現場を見せていただき、いろいろ考えさせられるとても充実した一日になりました。(構内は写真撮影不可でした。)その後、ベストウエスタンホテル関西エアポートへ移動して懇親会が行われました。
(例会の模様は、京都大学のホームページにも掲載をされています。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120510_1.htm


以上




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