第22回会員総会・講演会・懇親会の報告

第22回会員総会は平成20年10月24日(金)ホテルグランビア大阪において開催されました。
来賓として東京大学濱田純一理事副学長、杉山健一副理事渉外本部長、連合会森亘会長、連合会長崎事務局長、さらに今年から交流のはじまった大阪京大クラブから山内潤三会長代行、並木宏徳氏、中村誠氏の3名の方々をお迎えしました。
 今年の総会は長副会長挨拶のあと議長に長氏が選出され、菊池代表幹事から事業報告、決算報告がなされ、竹澤監事から監査報告がなされました。つづいて菊池代表幹事から事業計画、予算案の説明があり、いずれも原案通り承認可決されました。
 ひきつづき講演に入りましたが、講演者の野口健氏は73年ボストン生まれ、99年エベレストに登頂し、25歳で世界最年少7大陸最高峰登頂を果たしたアルピニストです。
 講演の概要は別に記載していますが、たいへん味わい深い講演で参加者の皆さんは熱心に耳を傾けておられました。
 懇親会に入り、名誉顧問金馬昭郎京都東大会会長ご挨拶のあと名誉顧問柿本善也奈良東大会会長の発声で乾杯となりなごやかに歓談となりました。
懇親会中に来賓各位、各地域同窓会代表の方々からのご挨拶があり、最後は全員で東京大学応援歌「ただひとつ」を斉唱し、小松健男名誉顧問の元気な閉会の挨拶で散会となりました。


<講演会要旨>
7大陸最高峰世界最年少登頂のアルピニストではあるが、自分はこのごろ会う人に環境保護活動の専門家と見られているようだ。これは国内で環境保護活動を始めたころ、自分ひとりの力ではとても無理だと思っていた富士山清掃登山のイベントに対して、昨年は年間8,000人ものボランティア参加者が集まるようになったという活動の成果でもある。
しかし、自分は環境保護活動をやろうとしてこれまで活動してきたのではない。登山家としてエベレストへの挑戦を通じ、欧米各国の登山家から日本人登山家の行儀の悪さを指摘され、くやしいけれどもたしかにひどいということを自分で認めたからこそエベレストの清掃に立ち向かったのである。
エベレストの清掃では当初、シェルパ族による清掃行為への拒絶反応にはじまり、国内では山岳会諸先輩からのバッシングを受けるなどスタートから難航した。しかも3年間で3人のシェルパを高山での過酷な作業により失ったという重い事実を現地でつきつけられ、もうやめようという想いにつながった。しかし清掃登山をあきらめようとシェルパに伝えたそのときに、シェルパたちから反対に活動を続けようと励まされたのだ。自分たちの国をきれいにするのだという決意も聞かされて、活動の継続を決意し、さらに国内での富士山清掃登山への想いも強くすることができた。今の自分が環境保護活動に対して持つエネルギーの源泉は彼ら亡くなったシェルパたちへの弔いの気持ちである。これらの経験を通じて、山は降りるまで、途中であきらめたら何もできないという貴重な教訓を得た。












































会員委員長 藤田ひかる(昭45農)




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