第30回総会兼新年祝賀会の報告

代表幹事 河野 裕亮(昭53経)

関西東大会第30回総会兼新年祝賀会が、下記の通りに開催されましたので、ご報告致します。

 

 
日 時:平成28年1月24日(日) 15:30〜19:30
会 場: ホテルグランヴィア大阪 20階 宴会場 「名庭(なにわ)の間」
出席者:62名

【第1部 会員総会】 15:30〜16:00 

安橋幹事の司会で開会となり、まず、議長の選出に入り、北 修爾 会長を総会の議長に選出しました。
予め、配布されていました資料を基に下記3件の議案について討議しました。

 第一号議案 平成27年度(平成27年1月1日〜平成27年12月31日)
の下記書類の報告と承認の件
−1 平成27年度事業報告
−2 平成27年度会計報告
−3 平成27年度決算書類 会計監査報告

 第二号議案 下記書類の報告と承認の件
−1 平成28年度事業計画案(平成28年1月1日〜平成28年12月31日)
−2 平成28年度予算案(平成28年1月1日〜平成28年12月31日)

 平成28年度 役員・幹事の人事の件

最初に、日笠代表幹事から平成27年度の事業報告があり、続いて安原幹事から会計報告、寺田会計監事より、会計監査報告がありました。
引き続き、日笠代表幹事より平成28年度の事業計画案の説明があり、続いて安原幹事から予算案についての説明がありました。
最後に日笠代表幹事より平成28年度 役員・幹事の人事の件について、退任・新任・再任についての人事案(一部役員は会長・副会長の協議により選任)の説明がありました。
議案ごとに会員に承認を求めたところ、各議案とも拍手をもって全員異議無く承認されました。
これをもって会員総会は終了いたしました。






【第2部 講演会】 16:00〜17:30

続いて、独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 都城発掘調査部史料研究室 主任研究員  馬場 基先生に「木簡から書写文化の伝来を考える−技術としての文字−」という演題にて講演をしていただきました。

馬場先生は1972年東京都生まれ、1995年東京大学文学部ご卒業、2000年に東京大学大学院人文社会系研究科博士課程から、奈良国立文化財研究所にご入所、興福寺中金堂の発掘調査や平城宮・京出土木簡の釈読などに従事され、現在、奈良文化財研究所の都城発掘調査部で、主任研究員として研究活動をされています。
ご専門は、日本古代史、木簡学、交通史です。ご研究の傍ら、講演会やテレビ番組等にも度々出演されており、幅広い知識に裏付けられた、分かり易い内容と軽妙な語り口が評判です。
最近ではNHK・BS「45日間奈良時代一周」や、BSジャパン「たけしの新・世界七不思議5〜長安城VS平城京」、NHK「ブラタモリ」に出演されました。

講演の主な要旨は以下の通りです。(以下当日配付資料より)


0.はじめに(何故、ひらがなとカタカナがあるのだろうか)

二つのカナと手紙の「礼紙」
文字文化とは・・・文字の「知識」だけではない
文字の使い方のルール (カナの使い分け)
文房具=道具の技術 (筆・紙の技術)
書く人間=身体の使い方・身体技法

1 日本の伝統的な文字の書き方

紙を手で持ったまま書写することが主流
絵画資料ではほとんど手で持ったまま
机は「物置」
机で書くこともある
机で書く「場面」は限定的・写経や寺子屋の場面
筆の持ち方 「一本がけ」
軸の中央に近い部分を持っている(穂先から離れる)
手首の運動が小さい?
・・・・・・東アジアでは日本にだけ特異に見える

2 文字の書き方の由来を訪ねて

木簡の文字の分析
・筆が速い
・筆圧の変化が少ない
・止め撥ね払い等が弱い
・筆画が丸みを帯びる
← 木の滲みやすさ + 手で持って書いていた可能性
天平写経・公式書類の文字
・止め撥ね払いはしっかり
・直線的な筆画
・いわゆる「楷書」
 ・・・・・奈良時代には「手で持つ」「机で書く」が既に併存
奈良時代の人々はこうした身体技術を身につけていた可能性が高い
東アジアの絵画資料
唐代・・・机上筆写が主流
筆の持ち方は「二本がけ」
晋代・・・日本の筆写方法と似るものあり
漢代・・・簡牘を手で持つ表現
筆の持ち方が異なる・・・手で握るような方法
← 筆の改良・紙の改良・・・筆と書写媒体の取り扱いに変化
時期的に筆が先行
古代朝鮮半島・・・漢代に似る
資料が残るのは高句麗の古墳壁画=古い伝統が濃い
・・・・・日本の書写運動技法は晋代に近い

3 影響と東アジアでの特徴

晋代と古代日本をつなぐ存在
百済の影響が強い・百済は中国南朝との関係が深い
文字文化の特徴も共通・・・「石碑」が少ない、など
日本での日常的な書写の「爆発」・・・七世紀末=百済遺民の渡来
道具の未変化
「巻筆」が残る・長峰筆の未発達
道具・身体技法とも古いものが永続・・・江戸時代まで残る
二つの書写技術の並立
手持ち筆写・・・日常・連綿体 =書状の礼紙や折紙などへの影響
机上筆写・・・・写経等・楷書
二つの仮名への道筋
手持ち筆写 − 連綿体 − ひらがな
机上筆写 − 角筆的世界− カタカナ ・・・神仏の世界でよく見られる

絵画資料を示しながらの先生のお話は、とても興味深く、古代ロマンに満ちた有意義な講演でした。
 






【第3部 懇親会】 17:30〜19:30

懇親会会場に移動ののち、安橋幹事の司会で第3部の懇親会が開会となり、北 修爾 会長の開会の挨拶のあと、来賓の東京大学理事 境田 正樹 様にご祝辞を賜りました。そして新しく名誉顧問にご就任いただいた鈴木英敬三重県知事の挨拶のあと辰野 克彦 副会長の乾杯の音頭で、賑やかな食事歓談が始まりました。

歓談の途中で来賓のご挨拶があり、
東京大学同窓会連合会代表幹事  岡崎 一夫 様
東京大学卒業生室副室長   島田 久弥 様
和歌山赤門会 代表幹事 安藤 元二 様
大阪京大クラブ代表 山内 潤三 様
同 並木 宏徳 様
にご登壇いただき、ご祝辞を賜りました。

続いて京都府庁ご勤務の東 健二郎様にご登壇いただき、学生によるインターンシップ企画である「東京大学体験活動プログラム」の関西での取組についてご紹介いただきました。
また、大阪京大クラブ会長 高月 清様よりいただきました、お祝いのメッセージをご披露いたしました。

そして、
旅行グルメ同好会世話人 慶田 雅洋 様
ゴルフ同好会世話人 夏住 要一郎 副会長 井垣 太介 幹事
東大ワールドカフェ担当 小林 良洋 幹事
中堅・若手会担当 中島 亮平 幹事
に 同好会の状況をご紹介いただきました。

しばしの歓談の後、司会者より、今回初めて関西東大会の総会に参加した方々に、自己紹介と
挨拶をお願いしたところ、皆様熱弁をふるわれました。

そして、恒例の東京大学応援歌「ただ一つ」を東京大学応援部OBの島田卒業生室副室長の
迫力ある指揮の下、全員で斉唱いたしました。

最後に、夏住副会長が閉会を宣言し、夏期開催予定の講演会での再会を期して、関西東大会
第30回総会兼新年祝賀会はお開きとなりました。

以上
 





 


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